30代おじさんJICA海外協力隊でタイ生活

30代後半から海外転職を考え辿りついたJICA海外協力隊。海外ボランティアとしてのタイの2年間の記録。

日本のお金が世界を笑顔にする ODAの形

ODA(政府開発援助)の形を見た日

 

先日、ODAによる草の根・人間の安全保障無償協力によって作られた水害避難センター建設事業に対する引き渡し式典に出席した。

 

草の根・人間の安全保障無償協力とは?詳しくはこちら↓

簡単に言うと、開発途上国の安全に関する開発に対して日本から資金を援助するというもの。

 

今回私が出席した事業は、洪水による浸水が顕著な地域に避難センターを作るというもので、毎年のように洪水の被害があることから高床式の避難所を必要としていたこの地域に対して、資金援助を行ったものだ。

 

2011年の洪水時の写真(1階部分が完全に冠水している)

その建物が完成したことから、今回引き渡しという式典が行われた。

式には、日本からは在タイ日本大使館の公使、地元からはスラートターニー県の県知事、プンピン郡の郡助役などが出席し盛大なものとなった。

 

地域の村に伝わるダンスを子供たちが踊ったり、感謝の意を表する知事の言葉など、日本とタイの友好関係を感じることができたし、今後もこの繋がりを大切にしたいそう思った。

 

そして、豪華なお食事つきのおもてなしもあり素晴らしい式典だった。

 


水、お茶、コーヒー、紅茶と一人に付き4種類もの飲み物

草の根無償がつなぎ海外協力隊がつなげる

 

草の根無償は資金を援助するものである。

言い方を変えれば、資金を援助しただけで支援が完結してしまうこということもあるだろう。

 

今回、この式典に参加したことをきっかけとして、私は今度からこの学校に出向き活動を行うことになった。

 

予想だにしなかった展開だが、改めて考えてみると日本の支援あり方としていい流れができるのではと予想している。

 

それは、草の根無償による資金協力によりつながった日本とこの地域や学校との関係を、今度は海外協力隊として深めてさらに広げていくという流れである。

 

実際には自分にこれからどんな支援ができるのか考えないといけないのだが、海外協力隊員の一つの役割として確立できるのではと自分自身の活動に今は期待を込めている。

 

私の本来の職種は高齢者介護である。

 

学校での活動を行っていくことは要請内容から脇道にそれているようにも見えるが、

  1. タイの農村部の生活や文化を知る
  2. 配属先の病院と学校をつなぎ衛生教育活動を行う

という観点から考えると、本来の要請内容につながっていくことができるこの活動は大きく役に立つと感じる。

 

日本人の存在をアピールするチャンスだと今は捉えている。