30代おじさんJICA海外協力隊でタイ生活

30代後半から海外転職を考え辿りついたJICA海外協力隊。海外ボランティアとしてのタイの2年間の記録。

タイの正月は4月⁉ソンクラーンを体感

ソンクラーン(タイ旧正月

 

 

タイは4月13日~15日まではソンクラーンと言って、旧正月の連休だった。

住んでみなければ知ることのできない文化や、しきたりもたくさんある。

 

このソンクラーンの期間は「水かけ祭り」といって、外で会う人々に対して水鉄砲などで水をかけあうというお祭りが各所で開催されている。

 

しかし、コロナ過のこの状況ではその水かけ祭りは3年連続で中止。

タイに来る前からちょっと期待していたお祭りだったので寂しい気もするが、仕方がない。

 

それでも、仏様や年長者に対し水を掛けお清めする行為は行っても良いとのこと。

私の任地でも、公園に盛大に作られた飾りの中で、人々がお清めをしに並んでいた。

 

 

配属先の病院内でもそのお清めや、ソンクラーンの踊りも披露されたり、お祭りモードを十分味わうことができた。

 

旅行はいつもドキドキ

ソンクラーンの期間は土日と合わせると5連休だったので、せっかくの連休にもう少し活動範囲を広げたく思い、隣の隣の街ドンサックというところまで行くこととした。

 

交通機関の整った首都圏なら移動手段がいろいろあり問題はないのだが、この南部の地方で30km以上先の街へ行くのもなかなか苦労するものだと気づかされた。

 

任地からドンサックまでの行き方についての下調べを2週間かけて行ったくらいだ。

小さな旅でも、100%言葉が通じ合えていない中ではいつもドキドキである。

バスとワゴン車を乗り継いでなんとか片道2時間半。

たどり着いた町ドンサックは、海のきれいなところだった。

タイに来て2か月、初めて海を見ることができた。

 

エメラルドグリーンに彩られた海の色を見ると、何とか車を乗り継いでたどり着いた達成感と美しさが合いまって、ただただ茫然としてしまう。

アー、この美しさを日本に伝えることも海外協力隊の役割なのだろう!

と考えて写真にたくさん収めてみたりした。

 

しかし、午後2時、日差しの強い35℃超のこの気温でいつまでも外にいると熱中症の危険がある。

名残惜しくも滞在30分ほどでこの地を後にした。

 

実は、この景色の見える場所は、事前の下調べをしていたわけではない。

ドンサックの町に行ってから、昼食のために入ったタイ料理屋。

タイ語で頑張って店の夫婦と会話しながら、「ここら辺でおすすめの観光名所はありますか?」なんて質問することで、良い情報を得ることができてたどり着いたのだ。

 

こういうコミュニケーションもまた、成功体験として自分の高揚感を増すことになり、この旅はすごく満足したものになった。

 

タイ語の勉強にもなり、いい場所も知ることができて一石二鳥。

旅の醍醐味はふれあいにある。

そんなことを感じた連休のある一日だった。

 

気さくに会話してくれた夫婦が営むお店

ムーデーン(赤チャーシューご飯)