30代おじさんJICA海外協力隊でタイ生活

30代後半から海外転職を考え辿りついたJICA海外協力隊。海外ボランティアとしてのタイの2年間の記録。

海外協力隊 1か月半経過

不透明な活動

タイは4月現在、コロナの状況は落ち着いていない。

なので、私の所属先の病院もコロナ対応に終始しており、元来の要請内容にあった活動は全くできていない状況だ。

 

この現状で一体今何ができるのか。

職員は忙しく、私にかまっている余裕はない。

 

こんな中でボランティアの私にできる事なんてないのだろうなどと考えながら、自分のデスクでじっと今後に向けて何ができるか考える時間も多い。

 

いまやっていることの80%は、ウクレレの弾き語りである。

 

ちなみに、私の職種は「高齢者介護」であるので、全く関係のない事をやっていると言われても仕方がない。

 

趣味として履歴書に書いた(と思われる)、ウクレレ弾き語りがなぜか所属先で採用され、週3で歌っているのである。

 

まぁ、引き出しはできるだけ持っていた方が良いと思っていたが、それはこれまでの仕事の経験の引き出しであり、まさか最初にウクレレが役に立つとは思わなかった。

 

ウクレレライブinタイランド

 

 

ウクレレの弾き語りは、コロナワクチン接種の患者の待ち時間の合間に行っている。

それは病院で行ったり、地域に出向いて村の集会所やお寺で行ったり。

 

いわばライブなのだが、現在1か月半経過した時点でのべ2000人は超えるだろう人たちに歌ってきた。

私が知っているのは日本の曲ばかりなので、日本の文化を伝えるという海外協力隊の大義名分で行っている。

 

反応はやはりあまりよくない。

それはそうだろう、知らない言語で歌われている曲なんて聞き耳立てて聴こうなんて思わないと思う。

果たしてどれだけ患者たちが聴いてくれているのかは不明なのだが、それでもたまに拍手の音が聞こえるのでホッとする。

 

タイの曲を歌うにはまだハードルが高い。

何回も歌ってきて反応が良かったのは、

  1. ドラえもん
  2. クレヨンしんちゃん
  3. 上を向いて歩こう

である。

 

年代がバラバラな中でターゲットをどこに置くかも難しいのだが、日本有名な曲はやはりアニメソング!

日本の漫画強しと改めて思う。

 

もう一度言っておくと、私の職種は「高齢者介護」だ。

本来とは違うと思われる活動も、自分の存在を示せる活動ならばポジティブにやっていこう。

ここに日本人が住んでいたんだという証を示していこう!

 

求められるものを精一杯やっていたら、何かまた新しいものが見えるのではないか。

そんなことを考えながら今はもっぱらウクレレを弾き語っている。