30代おじさんJICA海外協力隊でタイ生活

30代後半から海外転職を考え辿りついたJICA海外協力隊。海外ボランティアとしてのタイの2年間の記録。

タイの医療現場 慢性疾患講座に参加

勉強熱心なタイ人

 

病院の会議や研修に出席する機会が度々出てきたが、先日は所属先からかなり遠くにある病院まで行った。

 

当日の朝、いきなり「これから旅行に行くよ!」

とカウンターパート(所属先の上司となる者)に言われて、どこに何しに行くのかわからないまま車に乗せられた。

 

ミステリーツアーと言えば聞こえがいいが、車の中では不安な時間を過ごしていた。

一応説明はしてくれるのだが、まだ100%理解するだけのタイ語力ではない。

 

加えて、その日は朝から腹痛だったので、とにかく早くトイレのある所に着いてほしいとそれだけを願っていた。

 

1時間ほど車に乗って、「着いたよ!」と言われて辺りを見渡すと、そこは病院だった。

 

長い時間走っていき近くには観光名所の国立公園がすぐそこにある所まで来ていたので、このまま本当に旅行に行くのかとちょっと思った。

もちろん、行かなかったが。


病院に入って思ったのは、所属先に比べて建物がきれいだという事。

タイの病院のこれまでのイメージは、

  • 公立病院=何十年も経過した古い建物
  • 私立病院=きれいで清潔な新しい建物

というイメージだった。

 

 

ここは、所属先に比べて比較的きれいな建物だったので、ちょっとうらやましく感じた。

 

中に入ると、もうすでに会議は始まっていた。

正直全部タイ語なので何を言っているのかわからない。

 

理解するためには、スライドを写真に収めて後から翻訳していくしかないので、何枚か写真を撮って翻訳することとした。

 

日本とは違って、どうやら研修のスライド写真を撮ることは別に問題ないらしい。

 

 

「慢性疾患」について。

これからの高齢者支援に関わる命題かと集中して聞こうとしたが、やはりタイ語のネイティブスピードについて行けないのと、医療用語は知らない単語が多くてほとんど理解できない。

 

何枚か撮った写真は、所属先に戻ってから翻訳しゆっくり勉強することに決めた。

 

イベント化が上手なタイ

 

研修が終わり会場を出ると、写真を撮ったり、様々な食材について紹介するブースがあってにぎわっていた。

 

日本の地方で、医療系の研修でこんなにイベントの雰囲気をにぎやかにしているのは見たことがない。

 

しばらくその光景を眺めていると、参加している医療従事者の多くが真剣にブース担当の人から話を聞いていた。

 

タイ人の勤勉さは日本と通じるものがあると感じた。

 

特に所属先の病院同僚陣は、研修の発表者から個別に話を聞いたり、ブースにも最後まで残っていたりと、熱を持ってここに参加していることが分かった。

 

 

自分もタイ語がもう少し理解できれば参加できたのかもしれないが、やはり、医療用語が飛び交う中で理解するのは難しいので、写真を撮る役に徹した。

 

日本との違いを色々感じることができ、日本で働いていた頃と比べることができる。

毎日が新しい発見だ。