30代おじさんJICA海外協力隊でタイ生活

30代後半から海外転職を考え辿りついたJICA海外協力隊。海外ボランティアとしてのタイの2年間の記録。

結局語学の向上は聞き手次第!?通じるタイ語と通じないタイ語

タイ人と1日ずーっと過ごした日

タイを知る旅にタイ人の友人が連れて行ってくれた。

車で片道3時間の道のり、当たり前だがずーっとタイ語での会話である。

タイに来て半年、普段食事や買い物をする分にはタイ語が伝わらなくて困ることはほとんどなくなってきた。

 

しかし、仕事の詳細な話の確認や会議の内容、何の脈絡もないところから話されるタイ人同士の雑談にはまだ入っていけるほどの理解ではない。

 

そんなレベルのタイ語で、タイ人と一日ドライブしてやっていけるのだろうか?

 

自分自身に半信半疑であり、また、なんとかなるさという気持ちも半分ありながらの旅だった。

 

結果から言うと、途切れずに話がまぁこんなに続くものかというくらいタイ語で話すことができた。

 

タイの文化の話、日本の文化の話、政治の話、仕事の話、将来の話、宗教の話・・・。

 

日本語で話そうったって少し考える必要がある内容を共有できた。

どうしてこんなに楽しくタイ語の会話を共有することができたのだろうか?

 

半年でタイ語力飛躍的UP!?

まず自分が思ったのは、単純にタイ語力が上がったのだということ。

 

そりゃあ半年いるのだから、それくらいの語学力になって当然でしょう!という考えだ。

 

しかし、この旅の次の日に職場に行って同じレベルで会話しようと思っても、どうも理解できなかった。

 

どうして次の日には逆戻りしたのだろうと不思議に思ったが、自分のタイ語力が急激にUPしたわけではなかったのだろう。

 

聞き手が賢いとタイ語が話せる気になる

と考えると、あの日車で続いた会話は、相手の聞き取り能力がすごく高かったという事だろう。

 

相手の職業的にも賢いのは間違いないと思う。

 

英語を話すこともできる。

 

振り返ると、自分が言おうとする言葉を伝えるまで待ってくれるし、うまく伝えられなければ察して「こう言いたいの?」とまさに言おうとした回答を導き出してくれる。

 

相手の話すタイ語はゆっくりではっきりで聞き取り易いし、簡単な言葉を使ってくれる。

 

自分が「?」な顔をすると、2度3度繰り返しわかりやすく説明してくれる。

 

これはもう自分の語学力が上がったとかではない、相手がすごいのだと感服するしかない。

 

改めてそう思った。

それに気が付いてからまた、サボっていたタイ語勉強に向かう。

人間なんてやる気がいつまで続くかわからない生き物だ。

今、この人とGoogle翻訳を使わずにスムーズにタイ語の会話ができるようになりたい、というモチベーションがあるうちに、勉強勉強。

 

ちなみに、子どもの発達外来に関わる活動もしているが、そこに来る子の言語能力と自分のタイ語力を比べてみると、大体自分は3歳くらいの理解力だろう・・・泣。