30代おじさんJICA海外協力隊でタイ生活

30代後半から海外転職を考え辿りついたJICA海外協力隊。海外ボランティアとしてのタイの2年間の記録。

伝わらないタイ語 言葉の壁を痛感の初日

勉強したのに伝わらないタイ語

私が配属されているのはタイの病院。

病院で高齢者介護予防及び地域の健康増進、子供たちへの衛生活動を目的として活動していく予定である。

ハラハラドキドキの勤務初日。

朝から30度オーバーの中を約20分歩き、汗だくで通勤。

 

ようやく病院へ着いたらまずは職員への挨拶ラッシュ。

物珍しい日本人に対して聞かれるのは、

職員:「タイ語話せるの?」

私:「少しです」

職員:「じゃあ、英語は?」

私:「少しです」

職員:「じゃあ、日本語は?笑」

私:「できます」

これの繰り返しだ。

まぁ、冗談が好きと言うタイ人とのコミュニケーションの取り方はもっと勉強していかなくてはならない。

 

一通り終わると、「何か質問は?」

これもまたなかなかのハードルだ。

これまで一応、タイ語の勉強は日本での訓練所で45日、オンラインで10日、バンコクの語学学校で15日やってきた。

それはほぼ日常会話を成立させるためのもの。

 

いきなり仕事の話を質問しろと言われても・・・。

とタジタジになっていると、ある職員の友達に日本語が少しできる人がいるとのこと。

その人と電話を介して、通訳しながら何問か理解することができた。

といっても、その少し日本語が話せるタイ人は、医療関係ではない様。

聞く方も、聞かれる方も、通訳する方も疲れていたことだろう。

この言葉の壁を早く取り払いたいと思った。

初日のおもてなし

タイは文化としておもてなしの心が備わっていると聞く。

初日から、自分のためにいろいろな人が手を焼いてくれた。

 

【昼休み】

ある職員:「昼どうするの?」

私:「まだ決めてません。お店で食べようと思っていますが、良いところありますか?」

ある職員:「じゃあ一緒に行きましょう」

 

ある職員:「コーヒー飲める?」

私:「はい、飲めます」

ある職員:「じゃあカフェに寄りましょう」

 

 

【帰り道】

まず市場でサラダを買い、その後何食べようかと考えながら歩いていたら病院の職員にばったり。

ある職員:「夜何食べるの?」

私:「ごはんをこの市場で買っていこうと」

ある職員:「ごはんね・・ついてきなさい」

私:ついていく

ある職員:「はい、これご飯。あとは何食べたい?魚?肉?」

私:「肉ですかねぇ・・・」

ある職員:「はい、これフライドチキン」

私:「ありがとうございます」

ある職員:「あと、タイのお菓子もあるからこれも食べときなさい」

私:「あ、ありがとうございます」

 

この一日はすべておもてなしでできています。

感謝、感激、雨、嵐。

ちなみに昼食をおもてなししてくれた方は山Pと嵐を好きなようです。