30代おじさんJICA海外協力隊でタイ生活

30代後半から海外転職を考え辿りついたJICA海外協力隊。海外ボランティアとしてのタイの2年間の記録。

タイのショッピングモールは日本以上!?

タイ人も休日はショッピングモールへ

 

 

日本で地方都市の休日の過ごし方と言えば、ショッピングモールへ行くと言う人も多いのではないだろうか。

 

買い物や映画、ただブラブラと歩くだけでも時間を過ごせるショッピングモール。

 

タイの地方にもショッピングモールが存在する。

 

日本と同じように、休日には家族や友達、カップルでにぎわっている。

 

私の場合、現在住んでいる家からショッピングモールまで行くにはバスで30分かかるが、休日の憩いとして重宝する存在であり、何度も足を運んでいる。

イベント盛りだくさんなショッピングモール

 

足を運ぶ度に期間限定でいろんなイベントをやっていて、その規模の大きさは日本以上ではないか!?と思ってしまう。

 

例えば、恐竜のイベント。

外のスペースの一角で、巨大な恐竜が何十体も居る様は圧巻で、驚くのは大きさだけではなく、動いて、鳴いて、乗ってという見どころがたくさんあり楽しむことができる。

恐竜なんてものは子供が喜ぶこと請け合い、いや、大人だって間近で見たくてたまらない。

 

事実、私も心踊らされてどこかの子供と一緒に入れないかなぁなんて外からそのイベントを眺めていた。

エンタテイメント性抜群のこんなイベントを、日本でやったら行列間違いなしではないかと思う。

 

ドクトクな祭典って?w

チョコバナナおやきは初めて見た

 

ある日は、和食の祭典。

「和食」と銘打ったそのイベントにはたくさんの「和食」が並び、日本の文化を知ることができることもあってか休日のその空間は人でいっぱいだった。

 

言葉ではタイ人は日本好きな人が多いなんてよく聞くが、この光景を見るとタイは本当に親日の国だなぁとうれしい気持ちになる。

 

ただ一つ、日本語がちょっとずつ間違っていたり突っ込みたくなる点があり、日本人代表として訂正してあげようかなと思ったが。

 

それに、これは日本の食べ物ではないよね?とか、日本にこんなメニューないよね?と言ったものも存在を発見するのが、異国で和食フェアに行く楽しみにもなっておもしろい。

 

「和食」フェアに並ぶキムチ

開発途上国」って何だろう?

このショッピングモールにいると、ここは果たして「開発途上国」とは何だろうか?と思ってしまう。

 

レストランに入れば、一食1000円~2000円ほどのところだってたくさんある。

屋台で食べれば一食150円~200円ほどだ。

 

映画の料金はだいたい日本円にすると600円くらいで、日本と比べると物価が安いと思うかもしれないが、日本の平均給与の1/3とも言われているタイの月給から見るとそれほど安いものではない。

 

開発途上国のイメージがどういうものか人によって違うと思うが、実際に街に出ればこのように日本と変わらない生活をしている人がたくさんいるということだ。

 

一方、すべての人がこのような生活を送れているわけではない。

 

一日に1000円を稼ぐことだって大変で、その日その日の生活が苦しく、休日にショッピングモールへ行ってエンターテイメントを楽しむ余裕がない人もたくさんいる。

 

2か月住んでみて、様々な人の生活の光景を見ると、この格差こそが開発途上国なのだと改めて知ることができる。

 

現時点で、自分がこの国に何ができるかわからないが、タイの現状を伝えていくことで誰かが何かを感じ取ってくれることも活動の一つだと考えている。