30代おじさんJICA海外協力隊でタイ生活

30代後半から海外転職を考え辿りついたJICA海外協力隊。海外ボランティアとしてのタイの2年間の記録。

タイの幼稚園で日本文化の授業してきた件

私は、高齢者介護という職種でタイに派遣されているのだが、最近では、幼稚園児に日本の文化を伝えながら、一緒に遊んでいる。

「職種」ってなんなんだっていうくらい、私の活動は対象者の幅が広いものなのだ。

幼稚園児のできること、できないこと

4歳~6歳の時期、何が出来て何が出来ないのだろう・・・

急に始まった幼稚園の活動では、幼稚園の先生と事前の打ち合わせもなく、ぶっつけ本番で挑んだため自分の用意した活動が子ども達に「ハマる」のか不安で仕方なかった。

これまで幼稚園や保育園で勤めた経験はなく、幼稚園で実際どんなことやっているのかは自分の幼稚園時代の記憶をたどるしかなかった。

そして、最初に訪れた4歳児クラス。

ここではウクレレでタイの童謡を弾き語り一緒に歌うことにした。

さらに有り余った時間でドラえもんを歌った。(タイで一番人気の老若男女が知っているアニメはドラえもんである)

1時間の持ち時間、25分で終了。。

なんか受けもいまいちと、ちょっと苦いデビュー戦だった。

翌週、5歳児クラスへ。

歌ではなく、折紙での制作に切り替えると、これが年齢に見合った程よい制作工程と時間を要して、子ども達の満足感も得られた。

犬や猫を折紙で折り、それに絵を描くまさに5歳児レベル!と自画自賛するほどいいものだと感じた。

また、2日後、6歳児クラスへ。

5歳児クラスの成功を活かし、少し難しいと思われる折紙でぴょんぴょんカエルの制作。

6歳のクラスは、自分の意志もはっきり持っていて、自分で作る以前に大人にやってもらう子が続出。

ちょっと難しかったのかもしれないが、年齢の差によってクラスのまとまり方や制作過程でのいろんな問題が生じるとわかったのは良い経験だった。

子ども達は何が出来て何が出来ないのか?

これは、年齢によるものなのか、タイ人としての能力によるものなのか?

いろいろ考えることはあるが、30年以上前の自分の幼稚園時代の記憶を呼び起こすと、同じようなことをやっていた気がする。

タイの教育方法は、日本とあまり変わらないのかな?と思ったこの活動。

実際に、日本の幼稚園教諭経験者などに見てもらい、比べてもらいたい気もする。

総じて、毎回汗だくになって行う活動であるが、有意義な時間を過ごしている。

この幼稚園には、後3回行くことになる。

これまでの経験を活かし、さらに日本の文化を伝える活動を行っていきたい!