30代おじさんJICA海外協力隊でタイ生活

30代後半から海外転職を考え辿りついたJICA海外協力隊。海外ボランティアとしてのタイの2年間の記録。

タイと日本の子どもの違いについて

Shyで大人しくて

 

タイはShy(シャイ)な子どもが多いと3か月暮らして思った。

 

先日、子どもの衛生状態を確かめる検診に同行したのだが、一人一人子供を観察していると、なんとまぁ控え目な子が多い。

 

緊張なのかはわからないが、自分の名前を言う声も控え目、自分の番だからと前に進む歩き方も控え目、歯を見せるためのマスクの取り方も控え目。

 

もちろんすべての子がそうではないと思うが、Shyな子が多いように映った。

これは、日本人に近いと思う。

 

日本でも、いきなり来た病院の人が何かを言えば、静かに控え目に言われた通りにするだろう。

親近感を覚えた私は、検診の間終始タイの子どもたちのその控えめさを見て癒されていた。

そして礼儀がしっかりしている。

診終わった後にはみんな、手を合掌させて「コーップクンカー」あるいは「コープクンカップ」という「ありがとう」と言う意味の言葉をこちらにむかって行う。

 

それがまたなんとも可愛らしくて、この礼儀作法教育はどの時期から誰から教わる者なのか気になった。

 

 

就学前教育

 

就学前の子が受診する待ち時間に一緒になって子どもと遊ぶ活動もしている。

 

一通り遊んだ後、父親に促されて少女は自分に対し「コープクンカー」と言ってきた。

2~3歳くらいだろう。

 

さいころからの親の教育が自然な合掌による感謝なのだとここで気が付いた。

 

日本で言えばお辞儀と言ったところだろうか。

 

子どもに対する礼儀作法、日本も同様にあるがここまでタイの子供たちと同じように対応できるだろうか。

 

もしかしたら、95%は仏教徒と言われるタイの方が宗教教育からなる礼儀がしっかりしているのかもしれない。

 

整列できないタイ人

きちんと整列しているタイのこどもたち

 

またある日、「日本人は言われなくてもきちんと整列できて素晴らしいですね」とタイ人が言っているのを聞いた。

 

どうやらタイでは何度も整列できるように教育してやっとできているようだ。

 

確かに、その場の雰囲気を察して言われなくても行動ができるのが日本人のすごいところだと、海外で生活することで改めて思う。

 

しかし、何校か学校に行ったら自ら進んで椅子を並べたり片付けたりする子が必ずいる。

 

これは親のしつけなのか学校の教育なのかわからないが、そう考えると日本の子どもよりよほどしっかりとしている印象にも映る。

 

「日本人は言われなくてもきちんと整列できて素晴らしいですね」と言うタイ人の言葉は、日本人へのリスペクトと同時に、お世辞だったのかもしれない。

 

次に会ったら、「タイの子も礼儀や自立心のある子が多くて素晴らしいですね。」そう言ってみようかと思う。

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